コラーゲン

コラーゲン入りやヒアルロン酸入り、また最近ではＱ１０入りのスキンケア商品が多いのですが、
よく「お肌に素早く浸透、角質層の奥にまで行き渡り・・・」
という垂れ込みを見かけます。
「コラーゲンの粒子を小さくし、より浸透しやすくなった「ナノコラーゲン」！」
といった商品もあります。


確かに、 肌には表皮と真皮があり、
肌の基盤である真皮は、線維と基質から成り立ち、
線維はコラーゲンが９０％、基質はラーゲンやヒアルロン酸で多くを占められています。
そして、コラーゲンが肌の「ハリ」と「弾力」の源であり、
加齢や紫外線でコラーゲンが不足すると、肌にたるみやシワが発生します。


しかし化粧水や化粧クリームなどで、真皮に存在するコラーゲンは補充できません。
外側からの補充で染み込むのは、表皮の一番外側の角質層のみです。
肌の角質は、外部からの進入を防ぐようバリアを張り、肌を守ってくれています。


では、何故コラーゲン入りの化粧水が多いのか、それはコラーゲンが水をよく保持する性質があるからです。
それを利用し肌の保湿に役立てています。
また肌触りや皮膚とのなじみも優れているので美容には最適とされています。


しかし間違ってはいけないのは、これは皮膚に新しいコラーゲンを補給することでシワを防いでいるのではありません。
皮膚表面を「ラップ」のように覆い、保湿するためにあります。
真皮にコラーゲンを補充したのであれば、外部ではなく内部から、つまり飲食として摂取するのが好ましいです。


真皮まで浸透！の垂れ込みに騙され、高い化粧水を買わないよう気をつけてください。


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